クラシックな雰囲気のバーボンとしてなじまれているアーリータイムズのイエローラベルのレビューをします。

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おまけのグラスマーカーがオシャレだったので買ってみました。
アーリータイムズはリンカーンが大統領になった年の1860年に誕生したバーボンウイスキーです。アーリータイムズ354の銘柄でもあるとおり、アメリカ合衆国で354番目に認定された蒸留所でもあるのがこのアーリータイムズです。
日本への輸入は長年Suntoryが行っていたのではありますが、近年ジャックダニエルと共にニッカウイスキーを擁するアサヒビールに輸入権がわたりました。一方アサヒビールが輸入権を持っていたジムビームはサントリーにわたり、そして買収することになりました。
アーリータイムズもジャックダニエルほど有名人が親しんだエピソードはありませんが、日本では松田優作が最後にボトルキープした銘柄という話は有名ですね。
主にイエローラベルとブラウンラベルが売られていますが、ブラウンラベルは日本のみです。また、アーリータイムズは輸出向けの製品がケンタッキーストレートバーボンと表記してあるのに対し、国内向けのものは古樽を使っているため、ケンタッキーウイスキーと表記されています。

【アーリータイムズイエローラベルの味と香り】
まず、ストレートで飲んでみると低価格帯のバーボンらしくビリっとするところはありますがバーボン特有のエステル香やバニラ香などが香りや味わいによって感じます。そして、あと占める苦みがきます。
イエローラベルはトウモロコシ79%、ライ麦11%、大麦モルト10%という原料の構成になっています。大して ブラウンラベルはトウモロコシ72%、ライ麦18%、大麦モルト10%。 トウモロコシとライ麦の配分となっています。また、発酵に使うイースト菌も違います。
こういった違いで、イエローラベルは甘さなどは控えめでドライな方向性といえるでしょう。プレミアムバーボンなどの銘柄に比べて味も複雑さなどはありませんがシンプルでさらっとしたものとして役割はあるといえます。ハイボールにしても、割ったときにもバランスの良い苦みがありスッキリしたものとなると思います。ロックにするとアルコールの気化が抑えられほかの風味が立ってくるかといえばあまりそうでもなく、すっきりとした苦さというあじわい、ほのかに甘みといったところでしょう。あっさりバーボンの代表的な銘柄というのもうなずけます。
古き良きバーボンをうたっているとはいえ、バーボンのライトな味わい志向は割と最近の流れということもあり、こういったものはエンシェントエイジやヘブンヒル製の1000円前半代あたりのあっさり目なものなどにも通じるなにかしっくりこないものがあります。

個人的評価
C




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